先に萩尾先生の本を読んでしまったが、こちらが先に出版された。
若い頃を振り返って書かれたものなので、悩むことなく続々と作品を描いていたのかと思っていたが、かなり試行錯誤ののちに『風と木の詩』が生み出されたようで、そのあたりがこの本のメイン。
それにしても、才能がある人のまわりには才能がある人が集まり一世代を築いていくものだけれど、少女漫画においてその真っ只中にいた人がその当時のことを次世代に残してくれた一冊。
そしてそれを本だけでなくいろいろ話題にしたい語りたい人が多数でてくるもので、これを機に萩尾先生と一緒に何かとか、ドラマ化したいと、第三者がいろいろ言って掻き回したことで、いきなり騒がれたためにそれを静めるために萩尾先生が本を書かれたというのが納得。